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【キャスト紹介】マシュー・ボーンの『ロミオ+ジュリエット』ロミオ、ジュリエット、ティボルトを演じるキャストの魅力をご紹介!
  • コラム

マシュー・ボーンに才能を認められ、ダンスを通してドラマを雄弁に伝える個性的なダンサーたちが、今回『ロミオ+ジュリエット』の主要な役を演じる。若手も多く抜擢されている一方で、過去の来日公演で日本のファンに親しまれているダンサーたちも来日する。彼らの魅力について紹介しよう。

【2/16更新】新たに発表されたプリンシパルキャスト4名の紹介文を追加しました。

文:森 菜穂美 (舞踊ジャーナリスト/翻訳家)※追加キャストを除く

ロミオ
有力者の両親から見放されて施設に入れられたナイーブで心優しい若者。

■PARIS FITZPATRICK パリス・フィッツパトリック
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注目は初演からロミオ役を演じているパリス・フィッツパトリック。2018年『シンデレラ』の来日公演に天使役で出演。あのキュートな男の子は誰?と評判になった。『眠れる森の美女』ではカラボス/カラドック、ライラック伯爵と一転してダークな役柄も好演した。品の良さと繊細さをもった良家の青年がジュリエットに強く惹かれていく様子を情感豊かに演じている。複雑なリフトや激しい動きをしなやかに踊るテクニックも持つ。2022年には英国批評家協会賞にノミネートされた。

■RORY MACLEOD ロリー・マクラウド
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もう一人のロミオは、今夏この役を初めて演じたロリー・マクラウド。2021年にカンパニーに参加すると頭角を現し、『眠れる森の美女』でオーロラの恋人であるレオ役を演じた。グッドルッキングガイ、であるだけでなく、優れた演技力を備え、そのスター性で日本でも人気を呼ぶことだろう。ロミオ役以外に、マキューシオ役も演じる予定だ。

■JACKSON FISCH ジャクソン・フィッシュ(追加キャスト)

3人目のロミオ役に加わったのはジャクソン・フィッシュ。2017年にカンパニーに参加後、『ロミオ+ジュリエット』初演からバルサザーというゲイのキャラクターを演じ好評を博し、今回も日替わりで両役を務める予定。2018年『シンデレラ』来日公演にも出演していた。先ごろ発表されたばかりの「白鳥の湖」再演でイメージビジュアルに起用されたことでも注目のダンサーだ。

ジュリエット
施設の看守から繰り返し暴行を受け、傷ついた心を抱えながらも強い意志を秘めた女性。

繊細でナイーブなロミオに対して、辛い境遇にありながら強い意志で愛を貫くジュリエットを演じるのはモニーク・ジョナス、ブライオニー・ペニントン、ハンナ・クレマー。

■MONIQUE JONAS モニーク・ジョナス
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モニークは2019年に入団し『ロミオ+ジュリエット』は初演のツアーからジュリエット役を演じている。また『くるみ割り人形』ではシュガー王女役を演じた。時に爆発的な身体の動きを通じて感情を鮮やかに表現する稀有な才能の持ち主である。振付も多数手掛け、自身のカンパニーJonas Danceでも活動している。

■BRYONY PENNINGTON ブライオニー・ペニントン
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大きな青い瞳が印象的なブライオニー・ペニントンは2019年の『白鳥の湖』来日公演に参加して王女役を踊っている。『ロミオ+ジュリエット』初演ではドーカス役、そして今回ジュリエット役に抜擢された。彼女のジュリエットは、傷つきやすさよりも強さが出た役作りで、過酷な運命に負けずに愛のために戦う姿が鮮烈で忘れがたい。

■HANNAH KREMER ハンナ・クレマー(追加キャスト)

3人目のジュリエット役に抜擢されたのは日本人の血を引くハンナ・クレマー。ワークショップを経て2019年にカンパニーに参加後『ロミオ+ジュリエット』ロンドン公演に出演して頭角を現した。また2022年の“ニュー・アドベンチャーズ新進注目アーティスト”に選出された。

ティボルト
施設に収容された若者たちを恐怖と暴力で支配するサディスティックな看守。

■DANNY REUBENS ダニー・ルーベンス
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強烈な印象の悪役ティボルトを演じるのは、ダニー・ルーベンス。2008年から参加し、『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『赤い靴』『シンデレラ』などで主要な役を演じ信望の厚いベテランだ。ティボルト役は初演キャストで、暴力的な中でも誰にも理解されない哀しみやトラウマを背負った孤独な影を覗かせる、複雑な人物として演じている。

■ADAM GALBRAITH アダム・ガルブレイス
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また、長年のファンには懐かしいアダム・ガルブレイズが今回ティボルト役で9年ぶりにカンパニーに復帰する。ニュー・アドベンチャーズの前身であるアドベンチャーズ・イン・モーション・ピクチャーズの時代からマシュー・ボーンと共に歩んで来た彼は、2004年の『くるみ割り人形』来日公演のくるみ割り人形役や『愛と幻想のシルフィード』『シザーハンズ』などでなじみ深い演技派ダンサーだ。今回は一味違った、中年の嫌らしさを見せた悪役ぶりに注目したい。

■CAMERON FLYNN キャメロン・フリン(追加キャスト)

3人目のティボルト役に加わったのはキャメロン・フリン。2019年にカンパニーに参加後、『ロミオ+ジュリエット』初演よりベンヴォーリオ、エドマンドを演じて来た。2023年に日本でも公開された「マシュー・ボーンIN CINEMA『眠れる森の美女』」(貴族役)を含む多くのニュー・アドベンチャーズ作品に出演している。

■MATTHEW AMOS  マシュー・エイモス(追加キャスト)
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4人目のティボルト役に抜擢されたのはマシュー・エイモス。2019年からカンパニーのワークショップに参加しており、正式なメンバーとなったのは2023年。日本人の血を引くシャイボーイだが、英国ダンス界に多くの人材を輩出するランベール・スクール出身だけあって確かな技術が注目される。

▼出演キャスト配役一覧はこちらをご覧ください▼

▼作品解説コラムはこちら▼

作品名マシュー・ボーンの『ロミオ+ジュリエット』
期間2024年4月10日(水)~21日(日)
会場東急シアターオーブ / ▼座席表
上演時間1時間50分 (休憩含む)
チケット料金チケット絶賛販売中!

特典付SS席:平日15,000円/土日16,000円
S席:平日13,000円/土日14,000円
A席:平日11,000円/土日11,500円
B席:平日/土日共通8,000円
C席:平日/土日共通5,500円
(全席指定・税込)
作品HPhttps://horipro-stage.jp/stage/mbrj2024/

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