新作ミュージカル『ニコラ・テスラ ~エジソンが恐れた孤高の天才~』クリエイターコメント

■音楽・歌詞:Nick Butcher/ニック・ブッチャー

本作を日本で初演できることを、心から楽しみにしています。ニコラ・テスラは、未来をまったく新しい視点で思い描くことを恐れなかった、卓越した才能の持ち主でした。その大胆さと創造性は、本作の精神そのものに息づいています。
日本の観客の皆さまに、この作品を世界で最初に体験していただけることを、今から待ちきれない思いです。

【プロフィール】
エミー賞およびローレンス・オリヴィエ賞にノミネートされたソングライターであり、英国演劇界の影響力ランキング「The Stage 100 UK」にて“Rising Star”に選出された注目のクリエイター。
ウエストエンドのヒット作『The Little Big Things』(オリヴィエ賞およびWhatsOnStage Award受賞)の作曲・作詞を手がけ、同作はロンドンの@sohoplaceにて上演された。本作により、オリヴィエ賞ならびにStage Debut Awardの「最優秀音楽・作詞・脚本家賞」部門にノミネートされ、また、『The Little Big Things(Original West End Cast Recording)』の共同プロデュースも務め、同アルバムはiTunesサウンドトラック・チャート初登場1位を記録。さらに、Royal Variety Performanceにて、Royal Albert HallからITVで放送される舞台でも楽曲が披露された。
最新作のポップ・ミュージカル『WEIRD』は、『マクベス』の三人の魔女に着想を得た作品で、プロデューサーのMichael Harrisonによって製作され、ニューカッスルでのワールドプレミアのチケットは完売となった。
Netflix Animationのために書き下ろした楽曲「Tornado」により、エミー賞(Best Original Song)にノミネート。また、受賞歴を持つプロデューサー/ソングライターのSteve Mac およびSM Entertainmentと共にヒット曲「Best Day of Our Lives」を共同プロデュースし、同曲はOfficial UK Soundtrack Chartsで初登場1位を獲得。Goodspeed Writers GroveおよびJohnny Mercer Songwriters Projectのレジデンシー参加アーティストでもあり、彼の楽曲はBBC Radio 1、BBC Radio 2をはじめとする主要ラジオ局で放送されている。

■脚本:Roger Dipper/ロジャー・ディッパー

ニック、そしてホリプロのチームとともに本作に取り組めることを、大変嬉しく思っています。ニコラ・テスラの多面的で独創的な人生に深く入り込むことは大きな喜びであり、その精神をミュージカルという形で描くことは、まさに刺激的な冒険です。
テスラについてリサーチを進める中で、私が最も心を打たれたのは、彼の構想の壮大さだけでなく、周囲から理解されず否定される状況の中でも、それを追い求め続けた並外れた粘り強さでした。真実が疑われることも多く、利他の精神が弱さと受け取られがちな現代において、「人類のために正しいことをしたい」という純粋な思いで突き進む人物を描けることは、とても新鮮で意義深い体験です。
本作は、好奇心、挑戦する勇気、そして“不可能に思えることにあえて挑む喜び”を讃える作品です。私たちは、テスラ本人のように大胆で、エンターテインメント性に富み、そしてどこか予想外の魅力を持つ作品を創り上げようとしています。
観客の皆さまが劇場を後にするとき、エネルギーに満ち、何かに触発され、そしてほんの少し世界の見え方が変わっていたなら、それが私たちの願いであり、この作品の使命だと考えています。

【プロフィール】
2024年にエディンバラ・フリンジで上演されたミュージカル『I Wish You Well』が高く評価され、同年、ウエストエンドでも上演。The New York Times から「a triumph(大成功作)」と称賛される。
現在は、同名絵本を原作とするミュージカル版『And Tango Makes Three』の新作開発をはじめ、コメディTVパイロット『Keeping Faith』、長編アニメーション・ミュージカル、そしてジュークボックス・ミュージカルなど、複数のプロジェクトが進行中。
また、俳優としても多くの作品に出演をしており、『Matilda』、『Groundhog Day』、『Singin’ in the Rain』、『Gypsy』 などのミュージカル作品に出演している。

■演出・翻訳:下平慶祐 /Keisuke Calvin Shimohira

この日を心待ちにしていました。あの時のニコラも、きっと同じ思いだったのではないかと感じています。
物語の主人公は、私たちとは時代も国籍も異なりますが、彼を取り巻く環境はどこか身近に思えます。最初にこの企画を伺ったとき、今この国でこの作品を創ることに大きな意義があると確信しました。不安よりも期待が勝るこの機会に心から感謝し、素晴らしいカンパニーの皆様とともに、日本発のミュージカルをお届けします。どうぞご期待ください。

【プロフィール】
ニューヨーク出身。一橋大学在学中に戯曲『Boeing Boeing』を初演出、2013年にGrand PrizeとStage Effect Prizeを大会史上最年少演出家として獲得。脚本家としては、17年に『マークドイエロー』が佐藤佐吉賞(優秀脚本賞)を受賞。22年に『シェイリ』『令嬢ジュリー』が若手演出コンクール優秀賞次点。近年の主な参加作品に『飛び立つ前に』(ドラマターグ)、『正三角関係 / Love in Action』(ロンドン版字幕)、『Belleville』(翻訳・演出)、『ART』(翻訳・演出)などがある。

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