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【写真・コメント】 藤原竜也主演 2024年2月上演舞台『中村仲蔵 ~歌舞伎王国 下剋上異聞~』製作発表レポート
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厳しい階級制度の江戸歌舞伎界で、努力と才覚と不屈の精神で大スターへと駆け上がった男の波乱万丈な人生を描く、2024年上演 舞台『中村仲蔵 ~歌舞伎王国 下剋上異聞~』の製作発表が都内某所にて行われた。藤原竜也、市原隼人、浅香航大、尾上 紫、今井朋彦、髙嶋政宏、源 孝志(脚本)、蓬莱竜太(演出)が登壇した。

(撮影:渡部孝弘)

藤原竜也が、今度は歌舞伎界でのし上がる!
江戸歌舞伎界で、どん底から大スターへと駆け上がった男の、痛快出世物語!

歌舞伎が黄金期に向かう江戸時代中期、彗星の如く現われた破天荒な歌舞伎役者、初代・中村仲蔵(なかむらなかぞう)。梨園の血縁ではない彼は、四代目・市川團十郎に見出されて異例の出世を遂げ、一代で「名人仲蔵」と言われるまでの大スターになった。その波乱万丈の人生は、今でも落語や講談でも語り継がれる人気演目である。

この痛快無比の中村仲蔵の物語はドラマ化され、2022年度文化庁芸術祭テレビドラマ部門の大賞をはじめ、数多くのテレビ賞を受賞。その脚本・演出を務めた源孝志が、今回、新たな視点でオリジナルの舞台戯曲として書き下ろす。演出には2017年赤坂大歌舞伎にて新作歌舞伎の作・演出も務めた蓬莱竜太。中村仲蔵役を演じるのは日本を代表する演技派俳優の藤原竜也。藤原竜也が源孝志と舞台で組むのは初、蓬莱と組むのは『木の上の軍隊』『渦が森団地の眠れない子たち』に続き、今回で三度目。

江戸歌舞伎界の表舞台と舞台裏。この両方を連続した人間ドラマとして描く意欲作。現代社会の閉塞感を突き破る、痛快なエンターテインメントをお見逃しなく!

前列左から:浅香航大、市原隼人、藤原竜也、髙嶋政宏 / 後列左から:蓬莱竜太、源 孝志、尾上 紫、今井朋彦

左から:今井朋彦、浅香航大、市原隼人、藤原竜也、髙嶋政宏、尾上 紫

左:市原隼人 右:藤原竜也

左:藤原竜也 右:髙嶋政宏

製作発表では和服の衣裳に身を包んだキャストと、脚本・源 孝志、演出・蓬莱竜太が登場。本作が上演されることへの心境や意気込み、それぞれの役柄についてなどを語った。

会見コメント

■脚本:源 孝志
(藤原)竜也くんは10代半ばでデビューしてもう40歳を迎えられましたが、40歳過ぎというのは役者にとって一番経験値が高くてスキルもあって、身体的な能力、体力も備わっているいい時期だと思いますので、「中村仲蔵」というのはぴったりだと思います。テレビドラマでは本職の歌舞伎役者の皆さんに出演いただきましたが、今回の舞台では歌舞伎界の方は一人もいらっしゃいません。ある種のフレッシュさと、歌舞伎が本来持っているアバンギャルドな感じを表現出来たらと思っています。

■演出:蓬莱竜太
歌舞伎の世界を演劇にする、歌舞伎役者でなく舞台役者で歌舞伎の世界を描くということが一番難しいところでもあり、やりどころなんだなと思います。「世界の人が観る演劇」というようなイメージで演出できればと思っていて、例えばシェイクスピアのような、人間ドラマの中で生まれる人々の軋轢や階級とか、そういう普遍的なテーマに対して臨んでいけると思います。

■藤原竜也(中村仲蔵 役)
先月くらいまで本作と同じ主催社の座組で「ハリー・ポッター」を演じていたのですが、それとかすりもしない、全く違う世界の作品を企画していただき非常に嬉しく思います(笑)。
皆さんがおっしゃるように、今回は歌舞伎を演劇として上演します。事前稽古を始めさせていただいていますが、歌舞伎や踊り、所作のひとつひとつに対して歴史や意味があり、改めて深く偉大な世界だなと思っています。知らないことばかりなので10代の頃の演劇少年に戻ったようで、毎日新鮮な稽古の日々を送っています。この年になって新たな高い壁に挑むというのは逆に嬉しいですし、非常にいい経験になると思いますので、精一杯やっていい作品を作りたいです。いろんな方に支えていただき、協力していただきながらこの座組でやり遂げたいと思います。

■市原隼人(初代市川八百蔵 役/酒井新左衛門 役)
本当に素敵な皆さんとご一緒できることを心から嬉しく思っています。現時点では私自身、この作品を楽しめる余裕は一切ございません。それほど「真剣勝負」という言葉がしっくりくる作品です。事前稽古として、ほかの作品や仕事の合間を縫って毎日三味線の稽古をしています。二月の開幕に向けて、しっかりとお客様に尽くせるよう、作品の世界に埋没したいと思いますので何卒よろしくお願いいたします。

■浅香航大(中村伝蔵 役)
僕自身がそうだったのですが、歌舞伎の世界は伝統芸能であり、その歴史だったりルールだったりが難しいなというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。そんな方にとっては歌舞伎役者の日常や舞台裏などはなかなか想像がつきづらいかもしれませんが、脚本を読ませていただくととても面白く、大変楽しませていただきました。舞台を観てくださるお客様にもそうやって楽しんでいただけるよう頑張っていきたいと思います。

■尾上 紫(志賀山お俊 役)
素晴らしい皆様とご一緒させていただくということで、もうすでに緊張しております。「中村仲蔵」という人物が当時周りの人々を驚かせてきたように、自分自身もお客様と一緒に驚きを感じさせてもらえるんだろうなと、とても楽しみです。私の役は仲蔵の怖い母親の役なのですが、稽古場では若い方たちには優しい母のような姉のような、お兄様方にはかわいがっていただけるようなそんな存在でありたいなと思います。

■今井朋彦(金井三笑 役)
僕の演じる金井三笑という人物は「立作者」と呼ばれる、劇場でトップの肩書をもつ劇作家です。あまり詳しくお話しすると観る楽しみが減ってしまいますが、ひとつ確実に言えることは、全国の藤原竜也さんのファンを敵に回すだろうということです。竜也さんとの共演は2002年『エレファント・マン』以来二度目で、その時は僕は竜也さん演じるエレファント・マンに寄り添うトリーヴスという役を演じていました。劇場入りする際もファンの皆さんから温かい視線を投げかけていただいていましたが、今回は確実に石が飛んでくると思っていますので、いまから身を守る術を身に着けたいと思います。

■髙嶋政宏(四代目市川團十郎 役)
学生の頃からロックが好きだったのですが、ジョン・レノンさんが歌舞伎座によく来て涙を流していたというのを聞いたのがきっかけで歌舞伎好きになりました。そこからどんどん歌舞伎の世界にのめり込んでいった20代、30代でしたので、ドラマ版「中村仲蔵」の撮影が終わった時に本当に悲しくて、もっとこの世界にいられたらいいのにと思っていたところにこの舞台のお話をいただき、一も二もなくすぐにやります、とお答えしました。この場に立てていることが本当に嬉しいです。以前テレビの時代劇に出演した際に通っていた所作の稽古で、初めて人前で躍ったのが、今回僕が演じる市川團十郎の十八番「助六」だったので、ものすごくご縁を感じています。

公演概要

Sky presents 舞台『中村仲蔵 ~歌舞伎王国 下剋上異聞~』

<公演スケジュール>
期間:2024年2月6日(火)~2月25日(日)
会場:東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
主催:ホリプロ/TBS/キョードーファクトリー
特別協賛:Sky株式会社
企画制作:ホリプロ

<キャスト>
中村仲蔵:藤原竜也
初代市川八百蔵/酒井新左衛門:市原隼人
中村伝蔵:浅香航大

志賀山お俊:尾上 紫
中村伝九郎:廣田高志
七代目中村勘三郎/中村任三郎:植本純米
瀬川錦次:古河耕史
五代目市川團十郎ほか:深澤 嵐
蕎麦屋の万蔵ほか:斉藤莉生
金井三笑:今井朋彦

コン太夫:池田成志
四代目市川團十郎:髙嶋政宏

ほか

<スタッフ>

脚本:源 孝志   
演出:蓬莱竜太
音楽:阿部海太郎
美術:伊藤雅子
照明:佐々木真喜子
音響:原田耕児
振付:中村梅彌
衣裳:堀井香苗
ヘアメイク:葭葉透子(奥松かつら)
演出助手:菅田恵子 
舞台監督:榎 太郎

主催:ホリプロ/TBS/キョードーファクトリー
特別協賛:Sky株式会社
企画制作:ホリプロ

公式HP=https://horipro-stage.jp/stage/nakamuranakazo2024/
公式Twitter=https://twitter.com/nakazonakamura #中村仲蔵舞台

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