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ロングラン上演4年目を迎える舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』。新キャスト22名が加わった7月からの公演に向けて、都内にてビジュアル撮影が行われた。新キャストの中から稲垣吾郎、平岡祐太、松井玲奈、関町知弘、市村正親の5人の撮影現場レポートをお届けする。
【2025年11月~2026年1月公演】
〈先着先行〉7月19日(土)10:00~8月1日(金)23:59
〈一般発売〉8月2日(土)10:00~
2025年10月公演まで、チケット好評販売中!
ビジュアル撮影レポート
(取材・文:臼井祥子/ビジュアルレポート撮影:SHUN ITABA)

スタジオ内は照明が暗く落とされ神秘的なムード。そこにまず登場したのはハリー役の稲垣吾郎。スーツ姿にお馴染みの傷跡のあるメイクで登場。スタッフの説明に「わかりました」と頷くと、スーッと静かな表情になった。杖ありのポーズではさまざまなバリエーションを披露。左右の手をクロスさせるようなポーズに周囲から歓声が上がる。撮影中「チェックします」の声で撮影が止まるたびに、稲垣はふっと小さく息を吐いた。それだけ集中して撮影に臨んでいることが伝わってくる。
メインカットでは「エネルギーが欲しい」というリクエストを受け、意志の強さを感じさせるような表情に。撮影終了後、稲垣は「いよいよハリーを演じるのだなと感じて、身が引き締まる思いです」と実感を込めて語った。

同じくハリー役の平岡祐太はスタジオに入り、「すごい世界に来てしまった」と神秘的な雰囲気に感動の声を上げる。大きな白いバック紙の中央に立つと、スッとポケットに手を入れた。線の細い横顔の印象とややワイルドなポーズのギャップが面白い。杖を持ったポーズでは、低い位置で構えたり、足をそろえてジェントリーな雰囲気を醸し出したかと思えば今にも魔法を放ちそうな躍動感のあるポーズを取ったりと、多彩なバリエーションが飛び出した。


ハーマイオニー役の松井玲奈は、アートディレクターに扮装姿を褒められ「きれいに見えるように頑張ります」と笑顔を見せながら、背筋を伸ばして撮影位置へ。凛々しく美しい立ち姿を見せる一方、杖ありの撮影では、杖を持った右手を前方に大きく突き出し強敵に立ち向かうような力強い姿なども披露。チェックのために撮影が止まると、一人で鏡に向かいポーズを試していて、ビジュアル撮影への熱い意気込みが伝わってきた。


続いてロン・ウィーズリー役の関町知弘。杖を持った撮影では、スタッフが用意したポーズ見本を参考に杖を構え、杖の角度や顔の向きなどを撮影しながら細かく変えていく。「表情に少しドラマをください」と言われて、キリッとした顔に。魔法使いとして大事なアイテムを持ったカットだからか、関町にもスタッフたちにも強いこだわりを感じる。関町が舞台の本番さながらに杖を振るうと、ハリポタの世界の輪郭が鮮やかに浮かび上がった。


最後に市村正親がダンブルドアの衣裳で撮影。シャッターを切るたびにカメラマンが「カッコいい!」と声を上げる。「杖を少し寝かせると長さが出ます」「表情厳しく」などのリクエストに応えて、市村のポーズや表情が変化。1枚ごとに威厳のあるダンブルドアが出来上がっていった。
撮影終了後、感想を聞かれて「ハリーの世界に来たんだなと思ったよ。早くこの格好がしたかったんだ。稽古着じゃ気持ちが入んないでしょ?」とイタズラっぽい瞳で語った。


ビジュアル撮影には、ヘア、ウィッグ&メイクアップ補のニナ・ヴァン・ハウテン氏も参加していた。国際的に展開している作品のキャラクターの見た目をオリジナルプロダクションと同様に保てるようにチェックする役割を負っている。
「全てのキャラクターにははっきりとしたシルエットが決まっています。写真撮影の際にもそれを実現できているか気をつけています」。ただし、日本独自のヘアスタイルなどもあるという。たとえばハーマイオニーの髪型は「ほかの国では前側に編み込みをして後ろはアフロヘアになっているのですが、日本人キャストには合わず、適切なヘアスタイルではなかったので、カールを緩やかに大きくし、オリジナルプロダクションと同じシルエットを維持するためにアップスタイルにしました」。コピー&ペーストではできないクリエイターの試行錯誤から生まれた工夫が、込められているのだ。
本番に先立って衣裳を身につけ、メイクをして役になりきる。ビジュアル撮影は稽古とはまた違う、役作りの魔法なのかもしれない。新キャストたちそれぞれの気合いのこもった様子に、舞台への期待がますます高まった。

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【舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』について
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、小説「ハリー・ポッター」シリーズの作者であるJ.K.ローリングが、ジョン・ティファニー、ジャック・ソーンと共に舞台のために書き下ろした「ハリー・ポッター」シリーズ8作目の物語。小説の最終巻から19年後、父親になった37歳のハリー・ポッターとその息子・アルバスの関係を軸に描かれる新たな冒険物語は、世界中で多くの演劇賞を獲得し好評を博しており、国内でも第30回読売演劇大賞の選考委員特別賞、第48回菊田一夫演劇大賞を受賞するなど高い評価を獲得している。
作品名 | 舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』 |
日程 | 上演中~2026年1月 |
会場 | TBS赤坂ACTシアター 座席表 |
上演時間 | 約3時間40分(休憩あり) 本公演は、演出の都合上、 開演した後はお客様のお座席にご案内ができるお時間が限定されております。 詳しくはこちら>> |
チケット情報 | 2025年10月公演まで、チケット好評販売中! 2025年11月~2026年1月公演チケット 先行先行:7月19日(土)10:00~8月1日(金)23:59 一般発売:8月2日(土)10:00~ チケット詳細はこちら>> |
チケットに関するお問合せ | ホリプロチケットセンター 03-3490-4949 (平日11:00~18:00/定休日 土・日・祝) |
作品HP | 舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』公式Webサイト https://www.harrypotter-stage.jp |