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菅田将暉 主演『カリギュラ』ビジュアル撮影現場レポート!

  • レポート

2019年4月13日(土)

今秋上演が発表された、栗山民也 演出・菅田将暉 主演舞台『カリギュラ』。
都内某所で行われたそのビジュアル撮影の様子をレポートします。

取材・文/三浦真紀

 


 

『カリギュラ』のビジュアル撮影が都内某所で行われた。

 

まずスタジオ入りした菅田は、淡いストロベリー色の髪でスタッフを驚かせた。事前に渡していたデザインのラフが赤を基調としているのを見て、自主的に髪色を変えて来たのだ。「個人的には眉をつぶしてもいいかなぁ」と、すでに彼の頭の中で、ビジュアル用のカリギュラ像が出来上がっている。ああ、菅田将暉は自己プロデュースの人だ、そのための努力を怠らない…と、感動すら覚えた。

 

メイク室には黒、ベージュ、白とモノトーンの服がずらりと並ぶ。菅田はコーディネイトの写真一覧に目を通して、「どれもカッコいいよ」と一言。スタイリストが、胸元が開いた黒のトランスぺアレントなシャツにレースの手袋と、ジェンダーレスな組み合わせを提案。早速着てみると、華奢で美しい菅田によく似合う。軽く試し撮りをした後、菅田はモニターをじっくりチェックして、再びメイク室へと消えた。

 

 

しばらくして現れた彼は、眉を赤、髪をフルバックにして一層シャープな雰囲気に。顔にヴェールをかけて、再び試し撮り。衣裳と髪型は気に入ったようで、「一発決まり!じゃメイクして来ます!」と元気に言い放ち、再びメイク室へ。

 

 

次に菅田が登場すると、目の周りを真っ黒に囲い、モードでエッジの効いた顔に。その顔でカメラの前に立って目をカーッと見開くと、この世のものとは思えない暴君そのもの。いつしかBGMはパイプオルガンが奏でる重厚なクラシックに変わり、スタジオは真っ赤な照明で満たされて、2000年前のローマ帝国にタイムスリップした空気感になっていた。

 

撮影中、真っ赤な照明のもとで菅田は目を見開いたり、片眉をキュッと上げたり、表情も動きも自在に変化させた。イメージは「支配する者」とのこと。正面、横向きなど角度を変えて、顔のアップにシャッターが切られた。モニターチェックでは、菅田は「絶妙ですね。怖い(笑)」「何かすごいことが起こりそう」と率直に呟いた。撮影を見ていたプロデューサーは、菅田の表現力の豊かさ、幅広さに「こういう人がいるんだね」とその才能を絶賛。中でもヴェールを顔につけたポートレートは芸術そのもので、クリエイター陣を唸らせた。

 

全身の撮影では、「今の気分で。静かな動きからスタート」とカメラマン。足を上げて靴を脱いだり、後ろ姿から振り返ったり。驚いたのは菅田の体幹の強さ。片足を高く上げたまま、ゆるく動きながら体をキープできる。こういうことが可能なのは、日頃しっかり鍛えているに違いない。カメラマンとのセッションに菅田は気持ちがどんどん高まっていくよう。「懺悔」の指示に、菅田は手を広げて顎を下げて、まさに一瞬一瞬のドラマを生み出す。果たしてカリギュラは懺悔することがあったのか?この一瞬で視線を鷲掴みにし、見る者の想像力を掻き立てる。いやはや、菅田将暉はすごい!

 

 

次に大きなプロジェクターが用意された。荘厳なクラシック音楽が響き、激しくスモークが焚かれる中、プロジェクターが菅田の顔に、身体に、背景の壁に色のモチーフを写し出す。幻想的で、引きずり込まれたら戻れなくなりそうな蠱惑の世界。菅田はその世界観の住人として、手を後ろに組み、足を開いて立つ、口を開ける、目を開く、ニヤッと笑う…。カメラマンが「Not too much! やりすぎずに集中して!」と声を掛ける。まるで菅田が光とスモークを操っているようで、何か神々しいものを見ている気持ちになった。

 

 

最後に、机を使った撮影。菅田は机の上に横たわり手を上げたり、足を机に乗せたり。また、机の前に座って肘をつく、表情を作るなどのバリエーションも撮った。先ほどの赤い世界とは打って変わり、白バックのノーマルな空気感だが、もはや菅田自身が発光しているようで、気高さに溢れている。モニターでチェックすると、まるでカリギュラが降りて来たかのような画像に、一同は大喜び。菅田本人も「今日、何かが来ている。調子いい!」と満足した様子だった。

 

 

 

ビジュアル撮影で垣間見た、表現力の塊である菅田の一端。これが舞台となったとき、一体どんなカリギュラが降臨するのだろうか。期待は高まるばかりだ。

 

宣伝美術:野寺尚子
宣伝写真:HIRO KIMURA(W)
宣伝衣裳:Shohei Kashima (W)
宣伝ヘアメイク:沓掛倫雄

 


 

<完成したビジュアルがこちら>

舞台『カリギュラ』

<東京公演>
期間:2019年11月~12月
会場:新国立劇場 中劇場
主催・企画制作:ホリプロ
著作権代理:(株)フランス著作権事務所

*地方公演あり、詳細決定次第お知らせいたします。

 

菅田将暉(すだ・まさき)
公式HPTwitter公式LINE

1993 年 2 月 21 日大阪府生まれ。 2009 年「仮面ライダ ーW」でデビュー。 2013 年「共喰い」で第 37 回日本アカデミー賞新人俳優賞、 2018 年「あゝ、荒野」で第68回 芸術選奨映画部門 文部科学大臣新人賞、第 41 回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞など各映画賞を総なめ。 2017 年から音楽活動を開始。 主な出演作は映画「キセキ ーあの日のソビトー 」「帝一の國」「銀魂」「火花」、NHK 大河ドラマ「おんな城主 直 虎」「dele」「3年 A 組―今から皆さんは、人質です―」、舞台『タンブリング』『ロミオとジュリエット』 『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』など。 待機作品に映画「シャザム!」(4/19 公開・日本語吹替)、「アルキメデスの大戦」(7/26 公開・主演)、 「タロウのバカ」(今秋公開)がある。 今年デビュー10 周年をむかえ、役者、アーティストとしてさらに大きな注目を集めている。

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