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【吉柳咲良×小西遼生】『ピーターパン』ビジュアル撮影現場に潜入!
2021年3月30日(火)
ホリプロミュージカルの原点であり、今夏で上演40周年を迎えるブロードウェイミュージカル『ピーターパン』。
全キャストとメインビジュアルがついに公開!
▼青山メインランドグループファンタジースペシャル
ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』
<東京公演・神奈川公演> 全15回公演
【東京公演】
2021年7月22日(木)~8月1日(日) 13回
会場:めぐろパーシモンホール大ホール
【神奈川】
2021年8月7日(土)~8月8日(日) 2回
会場:相模女子大学グリーンホール 大ホール(相模市文化会館)
※ほか大阪・仙台・名古屋公演あり
一般発売 4/28(水) 11:00~
プレミアム会員 入会案内>
《先着先行》4/17(土)9:00~4/26(月)23:59
ホリプロステージ無料会員
《先着先行》4/17(土)10:00~4/26(月)23:59
(取材・文・撮影 こむらさき)
2021年、7・8月に上演されるブロードウェイミュージカル『ピーターパン』のビジュアル撮影現場に潜入した。今回の『ピーターパン』は演出の森新太郎が「大人が楽しめるものでなければ子どもも楽しめない」という考えのもと、まずは大人をアッと驚かせるようなファンタジーの舞台を創り出したい、というこれまでとはまったく異なる演出となるようだ。
都内某スタジオには既にそこにはピーターパン姿の吉柳咲良がスタンバイしていた。これまでのピーターパンとちょっと違う、と感じたのはまずその衣裳。どこか初代ピーターパンのそれすら思い起こさせるものとなっていた。
コロナ禍で上演中止となった昨年から1年が経ち、今回久しぶりの撮影。カメラマンやディレクターが「元気に」「両手上げて跳びまわる感じで」などと指示をするなか、吉柳は一つひとつポーズを付けて撮影されていく。これまでの3回のピーターパン役を経て身体にはもう100%ピーターパンといったところだが、ふとした瞬間の眼差しに大人びた雰囲気を見せる。「宝塚歌劇の男役みたい」と誰かが口走ると「確かに!」と合いの手が入る。皆この数年間での吉柳の成長ぶりを肌で感じているようだった。
「フライングのポーズを取りたいんだけど、試しにその場でジャンプしてみて」という指示のもと、「せーのーで!」で何度かジャンプした時、モニターを観ていたスタッフたちから歓声が沸き起こった。吉柳やカメラマンも慌ててモニター前に駆け寄ると、まさに宙に浮いたように飛びあがる吉柳の姿が!彼女の体幹の良さが際立つ1枚が納められていた。
入れ替わりでフック船長役の小西遼生がスタジオに現れる。このフック船長も今までとは一味違う作り込みだ。右手のカギ爪はこれまで通りだが、白塗りの顔に大きなほくろ。被るハットにはわざとホコリをかぶせて、ちょっと気弱でユーモラスな船長?といった感じ。とはいえ匂い出る色気はこちらも十分。その色気を封印する勢いでひょうきんな表情と仕草を次々と見せる小西。「コミカルに!」、というカメラマンらからの指示に基づいたポージングや表情にブッと吹き出したくなることが多々あった。
ほどなく、吉柳も撮影に加わり、今度は二人で様々な2ショットを撮影。キリッとした顔つきでアクションを見せる場面では、まるで舞台上で行われるような激しいアクションを、この日が初めて二人が顔を合わせたばかりだとは思えないほど、息がぴったりに進めていく。小西扮するフック船長が吉柳扮するピーターパンの足元に剣を振るうと吉柳が避けるように上にジャンプする。そのジャンプ力の高さとまっすぐさは、
撮影の合間に、二人に話を聴いた。
久しぶりの撮影に「全部が新しくなるピーターパンですから、新鮮な気持ちで撮影して頂きました」と答える吉柳。徐々に大人の顔つきになってきている、宝塚歌劇の男役みたいな色気も……とスタッフから話が出ていた事を本人に告げると「え?素直に嬉しいです!あ、でもピーターパンとしては子どものまま、少年っぽいほうがいいんでしょうけど、自分としては成長しているという実感が沸いていちばんの誉め言葉です」とニッコリ。
小西にそんな吉柳の印象を聴いてみたところ、「本当にしっかりしていますね。僕が16歳の頃は当時の記憶がないという16歳で(笑)。彼女はこれから20代、30代、40代と成長していきますが、ずっとピュアなままでいてほしいです」と先輩らしく微笑んでいた。
■演出 森新太郎
ー出演者の皆さんに期待していることは?
〇ピーターパン役 吉柳咲良
圧倒的な躍動感ですね、吉柳さんに期待しているのは。見ているだけで、こちら側もエネルギーが湧き上がってしまうような。指の先、髪の毛の先まで、ほとばしる生命力に期待します。彼女がまだまだ隠し持っている“野性味”を、存分に発揮して貰いたいです。
〇フック船長/ダーリング氏 小西遼生
フック船長は、この劇の中で一番、チャーミングさが求められる役だと思っています。小西さんは何しろあのルックスですので、これまで二枚目の役どころが多かったはずですが、その格好良さを今回は倍増させて、もはや“滑稽”というところまで持って行けたら。小西さんの新境地を拓くというのが、実は私の密かな野望です。
〇ウェンディ役 美山加恋
美山さんが演じるウェンディは、この物語の中で唯一、心の成長を遂げる役です。大人になる喜びも驚きもほろ苦さも、彼女なら余す所なく繊細に体現してくれると思います。
〇ダーリング夫人 瀬戸カトリーヌ
瀬戸さんのあの明るさは本当に驚異的です。子どもたちが常に帰るべき場所として、太陽のように揺るぎなく輝く存在でいてくれると確信しております。
〇タイガー・リリー 宮澤佐江
宮澤さんには、とにかく無邪気さと好奇心に溢れる“こども”のタイガー・リリーを演じてもらいたいです。ドラムの響きがそのまま彼女の心臓音であるかの如く!
ーチラシのイラストを担当する望月梨絵さんの創作の魅力は?
私が言うのもどうかと思うのですが、何しろ、望月さんの絵は“かわいい”。そこに描かれる小さな葉っぱの一枚一枚、雲の模様一つ一つに温かみを感じます。彼女の空想の世界から演出のインスピレーションを得ることもしばしばあります。私の『ピーターパン』のチラシのデザインは、望月さん以外に有り得ないと思いました。
―森新太郎演出版『ピーターパン』ではどんな仕掛けがあるかなど、新演出への意気込みをお聞かせください。
コロナで1年延期となり、アイデアを熟成させる時間が多く与えられました。「大人が楽しめるものでなければ子どもも楽しまない」というのが私の基本的な考えですので、まずは大人をアッと驚かせるようなファンタジーの舞台を創り出したいです。と言っても、それはとても素朴なものかもしれません。例えば、一枚の大きな布が海になったり森になったり風になったり……そういう見立ての工夫によって、皆様の想像力を大いにかきたてることができたらと思います。40周年という記念すべき年に、また新たな『ピーターパン』が産声をあげます。劇場にてお待ちしております!
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【公演概要】
青山メインランドグループファンタジースペシャル
ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』
<キャスト>
ピーターパン:吉柳咲良
フック船長・ダーリング氏:小西遼生
ウェンディ:美山加恋
ダーリング夫人:瀬戸カトリーヌ
タイガー・リリー:宮澤佐江
ほか
<スタッフ>
原作:サー・ジェームズ・M・バリによる作品を元にしたミュージカル
作詞:キャロリン・リー
作曲:モリス(ムース)・チャーラップ
潤色・訳詞:フジノサツコ
演出:森新太郎
翻訳:秋島百合子
音楽監督・編曲:村井一帆
美術:堀尾幸男
照明:佐藤 啓
音響:井上正弘
衣裳:西原梨恵
ヘアメイク:鎌田直樹
振付:新海絵理子
アクション:渥美 博
フライング:松藤和弘
歌唱指導:満田恵子
演出助手:玉置千砂子
伴・眞里子/稽古ピアノ:金森 大
舞台監督:二瓶剛雄 オーケストラレーション(東京公演のみ):新音楽協会
エグゼクティブ・プロデューサー:堀 威夫
<東京公演>
期間:2021年7月22日(木・祝)~8月1日(日)
会場:めぐろパーシモンホール 大ホール
主催:フジテレビジョン/ホリプロ
特別協賛:青山メインランド
共催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
後援:目黒区/TOKYO FM
<神奈川公演>
期間:2021年8月7日(土)・8日(日)
会場:相模女子大学グリーンホール(相模原市文化会館)
主催:フジテレビジョン/ホリプロ
特別協賛:青山メインランド
共催:公益財団法人相模原市民文化財団
後援:TOKYO FM
<仙台公演>
期間:2021年8月21日(土)・22日(日)
会場:仙台銀行ホール イズミティ21・ 大ホール
主催:仙台放送
共催:(公財)仙台市市民文化事業団
お問い合わせ:仙台放送 事業部 022-268-2174 (平日10:00~17:00)
https://www.ox-tv.jp/sys_event/p/
<名古屋公演>
期間:2021年8月28日(土)・29日(日)
会場:御園座
主催:御園座
特別協賛:メインランドジャパン
お問合せ:御園座 052-222-8222 (10:00-18:00)
https://www.misonoza.co.jp/lineup/
※他、大阪公演あり