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ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター 北斗の拳』女性アンサンブルキャストインタビュー【福田えり×原広実×輝生かなで 妃白ゆあ×岩瀬光世×坂口杏奈】

  • インタビュー

2021年12月14日(火)

筋肉?それとも人間ドラマ?女性アンサンブルキャストから見た『フィスト・オブ・ノーススター 北斗の拳』の魅力

(取材・文・撮影:五月女菜穂)

 

▼ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』

《東京公演日程》 
期間:2021年12月8日(水)〜29日(水)
会場:日生劇場
S席:13,500円/A席:9,500円/B席:5,500円
(全席指定・税込)
 
ほか大阪愛知公演あり。

 

 
 

伝説的コミック『北斗の拳』をミュージカル化した『フィスト・オブ・ノーススター 北斗の拳』。2021年12月8日(水)から、日生劇場(東京都千代田区)にて上演をしている。

『北斗の拳』という題材を聞いた時に「男性が好きな格闘漫画」というイメージをお持ちの方もいるかもしれない。確かに筋肉隆々としたキャラクターたちが“闘う”物語という側面はあるかもしれないが、そこには想像以上に深い人間ドラマがあってーー。

今回は、出演者の岩瀬光世、輝生かなで、坂口杏奈、原広実、妃白ゆあ、福田えりに座談会形式で、女性から見た『北斗の拳』の魅力を存分に語ってもらった。

 

 

ーー出演が決まる前など、原作の『北斗の拳』についてはどんな印象をお持ちでしたか?
また、出演が決まってそのイメージに変化はありましたか?

坂口杏奈(以下、坂口):私は『北斗の拳』の漫画もアニメも触れたことがなかったです。ただ、名前は知っていたし、「お前はもう死んでいる」「あべし!」「ひでぶ!」「あたたたたたー!」といった印象的なセリフは知っていました。

だから出演が決まった時は、本当にどうなるんだろうと思って(笑)。ざっくりと“男の物語”というイメージがあったので、自分は何役をやるんだろう?ほぼほぼ村人役かな?と思っていました。

 

妃白ゆあ(以下、妃白):私も男の漫画みたいなイメージがありました。漫画は大好きなんですけど、『北斗の拳』はそれまで読んだことはなくて。オーディション前に初めて読みました。

最初は「男性漫画だな」と思っていたんですけど、だんだん巻を追うごとに、胸が熱くなって、目が熱くなって……お風呂で読みながら、号泣ですよ。すっかり虜になって、どんどん作品のことを調べて、いろいろな人を魅了している作品なんだなと知りました。

 

福田えり(以下、福田):私は小さい頃にアニメを見ていたんですけど、その頃はバトルものとして見ていて、“人間ドラマ”というところはあまりピンと来ていなかった。秘孔をついて、ぷしゅっ!という感じだったから(笑)。

それで今回改めて関わってみて、人間ドラマとしてもすごく深い物語だったんだなと思いましたね。兄弟とか、愛している人とか、村人に関しても、人と人とのつながりが描かれていて、めちゃめちゃ深かった。人間ドラマという目線で見た時に、私の中で感覚が変わって、より面白さを感じています。

 

原広実(以下、原):私は「昭和の少年漫画」という認識で、それを今ミュージカルにする意味がよく分からないと最初は思っていました。しかもワイルドホーンさんが曲を書くとなると、なんだかもうすごいものになりそうだなと。このすごいものが面白いものになるのか、めちゃくちゃなになるのか、分からないなと思って(笑)

アニメも漫画も見たことがなくて、イメージであるのは上半身裸の絵。筋肉ムキムキというイメージだけを持っていました。それで、オーディションのためにちょっと読んでみたら、テーマ的にはすごく今の時代に通じるし、今読んでも何も古いことはなくて驚きましたね。

みんなが言っているように人間ドラマが深いのもそうなんですけど、私が一番この作品の魅力だなと感じるのは、たくさん人が死ぬのに後味が悪くないところ。そこがこの作品の面白さだと思っています。

 

岩瀬光世(以下、岩瀬):私も『北斗の拳』については、もともと名前しか知らなくて、登場人物もケンシロウとユリアぐらいしか知らなかった。男の子が読む、闘うだけの漫画だと思っていました。

出演が決まって、原作漫画を読んでみると、自分が抱いていたバトル漫画みたいなーーそういうシーンも多いけれどーー、自分が想像していたものと違って。リンとバットたち子どもが成長していくシーンとか、ケンシロウと出会ってみんなが変わっていくシーンとか、一話一話涙が止まらなかったですね。こんなに泣ける漫画だとは思っていなかったです。

実際に稽古をしていて、自分が作品の中に入っても、心がずっと動いている作品です。心がいつもグワングワンしていて、楽しいです。

 

輝生かなで(以下、輝生):『北斗の拳』については、オーディションを受ける前まで、よくあるパチンコの広告のイメージしかなくて(笑)。昔の漫画、昔のアニメというイメージがだったんですよね。

それで、たまたま父親と連絡をとっているときに、『北斗の拳』のオーディションの話をしたら、父親が「すごく良い話だから見た方がいい!頑張って!」とゴリ押ししてきたんです。そこまでの熱意があるならと思って、アニメや漫画を見るようになりました。

独特な世界観の中に今が通ずるものがある、そういう面白さもありますし、登場人物のキャラクターの個性にも惹かれます。強いことの美しさを感じる作品ですね。

 

 

 

 

ーーみなさんのお話を聞くと、「思ったよりも人間ドラマが深い」という印象をお持ちの方が多いですね。その中で、改めての作品の見どころを教えてください。人間ドラマとはいいつつ、やっぱり「見どころは筋肉です」でもいいのですが(笑)。

福田:まずは大貫(勇輔)さんの身体表現が、ちょっと度肝を抜くレベルなんです。あれはぜひ劇場で見てもらいたい。なかなかミュージカルで、あれだけの身体能力を駆使して、殺陣もやり、芝居も歌もやり、あれだけのダンスもやるということはないですよ。ケンシロウの美しさは、毎回感じます。

 

ーー特にその美しさは『心の叫び』で見られますか?

福田:そうですね。私は、あのダンスはすごく好きです。多分、出演者も隙間からみんな見ている(笑)。ラストを盛り上げたいという気持ちにさせてくれる場面ですし、彼の強さはすごく美しいです。

 

ーー他の見どころはどうでしょう?

原:私はプロローグが好きです。メインキャラクターのみなさんがラインナップするんですけど、三兄弟が出てきたときの大貫さんの居住まいがすごいです。ちょっと技をやっただけでも、「あ、ケンシロウなのね」という説得力がすごくて。

三兄弟それぞれの個性的な動きを、アクション指導の渥美(博)さんがつけてくださっています。「ここから北斗の拳が始まる!」と引き込まれる感じが好きです。

 

福田:私も、プロローグ、大好き!この間の稽古で、思わずにやにやしていたら、石丸(さち子)さんに「なんで笑っているの?」と言われたこともあった(笑)。確かに作品のプロローグはすごく重要。そこでぐっとお客さんを引き込めるんじゃないかなと思いますね。

 

坂口:人間味があふれているといえば、ユリアという一人の女をたくさんのムキムキの男たちが奪い合うことですかね。実際、そんなシチュエーション、ないじゃないですか(笑)。本当に「バチェロレッテ」を見ている気分です(笑)。

一回はユリアのポジションになったらどうなるか、妄想しますよね。私もいろいろな人から「ユリア、ユリア」と言われたい……。しかも命を懸けて、一人の女を愛することって、なかなかないですからね……。

 

妃白:全編を通して、いろいろな村人たちをやらせていただくのですが、その村人たちとメインキャストの方たちがどんどん出会うことで、物語が変化していくんですよね。ものすごくいい人もいれば、人間の嫌な面も見えてくるときもあって。人間のいろいろな部分を見られるのも魅力かなと思います。

 

ーーみなさんの好きなキャラクターは何ですか?理由もあわせて教えてください。

原:私の推しはシン。とにかくユリアへの愛が一途なところが好きです。シンはラオウに止めを刺されるんですけど、そのときですら、ユリアへの愛が滲み出ていて。

始めは全然ユリアの気持ちわかっていないし、「この人、馬鹿なのかな?」(笑)というところから始まるんですけど、ユリアのことが好きすぎて、どんどん人として成長していって。愛ゆえに成長できた人で、その死に様は、始めと比べたら雲泥の差で格好良くて。

あ、でも、自分が付き合いたいのはトキです。ああいう悟りを開いた人の手のひらの上で転がされたい(笑)。

 

福田:私はバット。いじらしいけど、子どもからどんどん成長していって、男らしくなっていく彼がすごく素敵だなと思います。バット大好きですね、いい男になりますよ(笑)。

 

坂口:私はトキです。原作を読んだ時から最初からトキ派なんですけど、とりあえず見てくれがよくて(笑)。もちろん演じる俳優さんも格好いいんですけど、キャラクターとして仙人っぽい風貌がオトナだなと思って。
死兆星が見えていて、自分が死ぬことが分かっているのに、自分のために生きるのではなく、人を看病して、人の病気を直したりとか、残りの余生を人のために生きるのがすごいですよね。なかなかできることではないと思うので、トキ推しです。

 

輝生:私はジュウザですね。そもそもアニメを見た時から、自由で、縛られるものを全て跳ね除けて、「俺はこう生きたい」という考え方やスタンスがすごく好き。生きていたら、いろいろな重圧が絶対あるし、時にはそれを受け入れて生きると思うんですけど、あの時代にああやって生きることを唯一している人だなって。

でもそういう人がユリアに出会い、人として変わっていくところに感動します。それだけ愛の力が深いから。

 

妃白:私はレイかなぁ。レイの熱さや義理堅さは魅力ですよね。死ぬまで3日しか無いのに、それを出会ったケンシロウのため、マミヤのため、相手のために生きようとするのは、すごいなぁと思います。

 

岩瀬:ケンシロウですね。自分の愛するユリアを奪われて、ユリアを取り戻すための旅に出ているのに、そこで出会った、助けを求める人たちを助ける生き様は格好いいです。体を張って、命を懸けて、リンやバットを守るんですよ。ユリアにたどり着く前に、死んでしまうかもしれないのに。

自分の目の前にいる困った人たちを守っていく様は、本当に心優しくて強い人じゃないとできないこと。そこはやっぱりケンシロウの良さですよね。

 

 

 

ーー最後に、みなさんは作品の中でいろいろなお役として登場すると思いますが、アンサンブルキャストとしての見どころを教えてください!

妃白:黒い布で覆われていて、顔が見えないような衣装だけれども、シルエットや動きで、世界観を表現しようという場面ですかね。すごいことしているんです(笑)。みんなで何かを表現することが多い気がします。

 

坂口:そうですね、個人で『北斗の拳』の世界観を表現しなければいけないときもあれば、アンサンブル全員が一つになって表現することもある。そこが難しいところですが、見どころだと思います。

 

輝生:辻本(知彦)さんの振付。逃げ惑う民を表現する際に「やってみて」といきなり言われて、すごく難しくて。「どういうことだ?」と模索する中で、人と人との関係性が見えてきたり、「こう言うことなのかな?」という方向性が定まってきたりしてきました。

私自身、そもそも踊りは振りがそろうことを目指すものだと思っていたんですけど、今回は個人個人で動いているのに、それを一つのまとまりとして見せて波を作る。そういう作り方や見せ方がすごく独特で、あまり見たことがないというような演出かなと思います。

 

原:石丸さんも個人個人に動きをつけてみることは最低限で、「まずやってみて」というやり方をされます。死に方一つとっても、それぞれの役者の持ち味が出ていると思うので、それぞれを見て欲しいですね。

本当に個性豊かな面子がそろっているんです。日本を代表するレベルで空手をやっていた人もいるし、アクションがものすごく得意な人もいるし、ミュージカルを中心にやってきた人もいるし、年齢層も幅広い。バラエティ豊かなメンバーを楽しんでほしいです。

 

ーーちなみに原さんはどういう死に方を見せてくれるんですか?

原:一作品の中で、死ぬ場面が3回あるんですけど、死ぬところ以外にも、死にかけることを含めるともっとある(笑)。倒れ方も、死ぬときの気持ちもそのときで違うんです。何も感じずに死んじゃうパターンもあれば、無念を感じながらとか、誰かを恨みながらとか、ものすごい恐怖や痛みの中でとか。

ここまで死に方について考えたの、人生で初めてですよ。全部、ベッドの上では死ねないし(笑)

 

ーー楽しみにしています。他の方はどうでしょう?

岩瀬:アクションシーンですね。男性陣が大人数で刀を振ったり、素手で戦ったりするんです。ばらばらに動いているけど、手は決まっていて、その中でも怪我なく安全な距離保ちつつ、ちゃんと戦っている感じを出す。

私自身、なかなかそういう場面を見る現場がないので、新鮮です。ミュージカルで活躍している人、アクションがうまい人、ダンスが上手な人、本当に個性豊か。推しが見つかるミュージカルですね。

 

坂口:分かります。私も稽古場の様子を撮影した動画を確認するのですが、「今日はこの人を追いかけてみよう」と視点を決めながら動画をみるんです。そうすると、みんな動きが違うから、面白いんですよね。

 

福田:しかもみんな打ち合わせをせずやって、まだ固まっていないところもあるからね。日によって会う人が違ったり、タイミングが違ったりするよね。でも、そういう積み重ねで生まれるものがたくさんあるし、むしろそこから生まないといけない。まさに生みの苦しみでもあり、そこが楽しいところでもあります。その瞬間瞬間、ちゃんと心を追い付かせていくことが今の私のテーマかな。

そうそう、人間だけじゃなく、トラとかもやるんです(笑)。「こんなことまで人はできるんだ」と、なんていうか人間の可能性は無限大だなと思います。ダンスが得意な人も歌が上手な人も、いろいろなところから個性が凝縮している。みんな、愛おしいです。

 

 

 


 

【公演概要】
ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』

期間:2021/12/8(水)〜12/29(水)
会場:日生劇場
※国内ツアー公演あり

<スタッフ>
原作:漫画「北斗の拳」(原作:武論尊 漫画:原 哲夫)
音楽:フランク・ワイルドホーン
演出:石丸さち子
脚本・作詞:高橋亜子
振付:辻󠄀本知彦 顔安(ヤン・アン)
協力:株式会社コアミックス
主催:ホリプロ/博報堂DYメディアパートナーズ/染空间 Ranspace/イープラス
企画制作:ホリプロ

©武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111

<キャスト>

ケンシロウ:大貫勇輔
ユリア:平原綾香・May’n(Wキャスト)
トキ:加藤和樹・小野田龍之介(Wキャスト)
シン:植原卓也・上田堪大(Wキャスト)
リュウケン他:川口竜也
トウ・トヨ:白羽ゆり 
マミヤ:松原凜子
レイ/ジュウザ:伊礼彼方・上原理生(交互で役替わり)
ラオウ:福井晶一・宮尾俊太郎(Wキャスト)

ほか

 

公式HP=https://horipro-stage.jp/stage/musical_fons2021
特設HP=https://www.hokuto-no-ken-musical.com
公式Twitter=https://twitter.com/musical_fons

 

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