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SPECIAL INTERVIEW 安藤美姫(フィギュアスケーター)/ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』

  • インタビュー

2021年12月14日(火)

もともと「北斗の拳」のファンだったという安藤美姫さん。ミュージカル上演にあたり、原作の魅力やミュージカルへの思いを語ってくださいました。

 

ケンシロウが人と出会い、成長するさまが
私の人生と重なります

 

――「北斗の拳」と出会ったきっかけを教えていただけますか。

私は小さい頃からスケートリンクの上で過ごす時間が長く、テレビも漫画も見る時間はほとんどありませんでした。大人になって、夜、弟が配信でアニメを見ていて、それを一緒に見たことが始まりです。もちろん「北斗の拳」は知っていましたが、どちらかというと怖くてハードな漫画というイメージでした。でもアニメは色味がすごく綺麗で、まずそこに惹かれました。スケートの衣裳のデザインや色味のインスピレーションになるかな?と思いながら、弟にストーリーを聞いたりしましたね。すると、末っ子のケンシロウが伝承者に選ばれ、兄弟同士で闘いになるなど、さまざまな心情がある上での人間関係だということがわかりました。またハードな闘いの話だけでなく、恋愛の要素もある。それらに気づいて、見方が変わりましたね。自分も表現者としてカルメンなど生命に関わる物語を演じるようになり、アニメを本質で捉えられるようになったことも大きいです。

今回、「北斗の拳」がミュージカルになるということで、個人的には女性の方にぜひ観ていただきたいです。歌になることでより感情が乗るでしょうし、メロディーが入ることで心情が伝わりやすくなります。踊りやパフォーマンスも加わり、一層楽しめるのではないでしょうか。また漫画だとこんなふうに喋っているんだろうなぁと自分の想像だけで捉えていたところが人が演じることでリアルになり、私たちとより繋がれることでしょう。個人的には、私は平原綾香さんと交流があり、平原さんのユリアを楽しみにしています。

 

――安藤さんのお気に入りのキャラクターは?

ケンシロウは絶対的なヒーローです。あの胸の傷や「あたたたたー」は子供の頃から知っていましたし、ケンシロウみたいに芯の通った、強く優しい人に憧れます。彼だってそこに至るまでには多くの人々と出会い、温かい気持ちになる経験、辛い経験、恋愛で人を想うなど、さまざまな経験を重ねてきました。旅が進むにつれ、ケンシロウとして完成していく、その過程にはグッときます。私もスケーターとして生きてきて、多くの方々との出会いにより成長させていただきました。そこはケンシロウにとても共感できます。

ミュージカルでは誰がキーパーソンになるのか。私の勝手な予想ではミスミです。ケンシロウは荒れ果てた世の中で人間味のない人ばかりに触れてきた、そこで種籾を自分の村に運ぼうとしているミスミと出会います。久しぶりに人間に会ったと感じたケンシロウは、人間とはこうあるべきという像をミスミに見たのでしょう。人との出会いを大切にしながら旅を続けるきっかけがミスミではないかと、すごく印象に残りました。

 

――ケンシロウの旅は安藤さんの人生と重なるところはありますか。

そうですね。競技人生というより、競技から退いて今に至る道のりで、一人の人間としての共感のほうが強いです。今、自分の周りでサポートしてくれる人たちとの出会いは、ケンシロウと通じるところがあります。きっとケンシロウだって漫画で描かれていない、すれ違った人たちが大勢いたでしょう。そこで出会うべくして出会い、いろんな経験をするのはすごく大事なことだと思います。たとえ傷ついたとしても、幸せに感じたとしても。喜びも悲しみも全部ひっくるめて、今の自分が作り上げられるために必要だったことなんですよね。ある意味、運命というか。ケンシロウが旅をするにつれ、強さや温かさ、愛おしさなど、いろんな思いを得る姿には共感しかありません。自分も若い頃、いろんな経験をして、当時は気づけなかったことも今振り返れば納得できることが多いです。

 

――ミュージカルはお好きですか。

はい、好きです。小さい頃は『CATS』とかよく連れて行ってもらいましたし、アメリカに拠点を置いていた時期は、週末にはブロードウェイに観劇に行きました。『RENT』や『オペラ座の怪人』はブロードウェイで観て、大好きでしたね。『ライオンキング』を初めて観た時は、あの動物の世界を人間がどう表現するのか、ワクワクしました。実際に観たらとても引き込まれて、こんなふうに表現できるんだ!と勉強になりました。

 

――ミュージカルの楽しさはどんなところですか。

照明と世界観です。ミュージカルはキャラクターが極めて明確なので、自分の中でどう記憶に焼き付けるかといったら、私の場合はライティングなんですね。また歌をどう表現するかもミュージカルの要。この二つが融合したときにどんな世界が操り広げられるのか、そこはいつも楽しみです。

 

――『フィスト・オブ・ノーススター〜北斗の拳〜』への期待を最後にお願いします。

髪型と美しい筋肉をどうするのか、とても気になっています(笑)。漫画のあのゴツい感じの筋肉の筋や、硬いけれどもしなやかな筋肉を再現できるのかどうか、期待しています。

キャストの皆さん、歌もアクションもたくさんあるでしょうから、喉や身体を大事になさって、怪我なく本番を完走できることをお祈りしています。日本発祥の漫画がこうしてオリジナルミュージカルになることで、世界中に日本文化の面白さが伝わると思います。世界に向けて日本の魅力を存分に発信してください。応援しています。

 


【公演概要】
ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』

期間:2021/12/8(水)〜12/29(水)
会場:日生劇場
※国内ツアー公演あり

<スタッフ>
原作:漫画「北斗の拳」(原作:武論尊 漫画:原 哲夫)
音楽:フランク・ワイルドホーン
演出:石丸さち子
脚本・作詞:高橋亜子
振付:辻󠄀本知彦 顔安(ヤン・アン)
協力:株式会社コアミックス
主催:ホリプロ/博報堂DYメディアパートナーズ/染空间 Ranspace/イープラス
企画制作:ホリプロ

©武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111

<キャスト>

ケンシロウ:大貫勇輔
ユリア:平原綾香・May’n(Wキャスト)
トキ:加藤和樹・小野田龍之介(Wキャスト)
シン:植原卓也・上田堪大(Wキャスト)
リュウケン他:川口竜也
トウ・トヨ:白羽ゆり 
マミヤ:松原凜子
レイ/ジュウザ:伊礼彼方・上原理生(交互で役替わり)
ラオウ:福井晶一・宮尾俊太郎(Wキャスト)

ほか

 

公式HP=https://horipro-stage.jp/stage/musical_fons2021
特設HP=https://www.hokuto-no-ken-musical.com
公式Twitter=https://twitter.com/musical_fons

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