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プロデューサーコラム 最終回【三夜連続更新】

  • コラム

2019年12月8日(日)

文/梶山裕三(『デスノート THE MUSICAL』プロデューサー)

 

「なぜキャストを全員変えたのか」

 

今回の再々演でキャスト全員を入れ替えるという大胆な判断は、演出の栗山さんと相談して決めた結果です。もしこの作品をこの先10年、20年と続けていくならば、いつかオリジナルキャストは変えるときが来ます、なぜならデスノートは高校生が主人公の物語だからです。キャストを入れ替えるならば初演、再演のお客様の記憶の中にデスノートという作品がいい状態で残っている今しかないと思ったんです。「オリジナルキャストでもう一度観たかった」というお客様はいるかもしれないと、もちろん考えました。でも、そういうお客様の中にも「デスノートTHE MUSICALの成長を共に見届けよう」という方がきっといてくださるのではないか、と期待を込めての決断でした。

 

キャストを変えるのであれば、全員を一遍に変えようと決めていました。誰かは残って、誰かは変えるというのは、この作品を創り上げてくれたオリジナルキャストに対して失礼だと思ったんです。この作品が世界中で上演される作品に成長した暁には、世界中のキャストによるデスノートTHE CONCERTを開催し、そこにオリジナルキャストの皆様にお越しいただいて、ぜひご登壇いただきたいと思っています。何年先になるかはわかりませんが。

 

初演から5年が経ちましたが、「正義とは?」というこの作品が持つ普遍的なテーマが、当時よりもさらに他人ごとではないものになっている気がします。世界には「我こそ正義」と言う国や人間が多すぎて、いったい何が真実なのかわからなくなってしまいそうです。栗山さんは、過去の作品を再演する際、常にその時代の空気を取り入れて演出をなさるので、お客様にはこのデスノートの物語をまさに今起きている物語として感じていただきたいと思います。来年はオリンピックが開催され、東京が世界中から注目される年になります。その年のオープニングを飾るのにふさわしい作品になれば光栄です。

 

稽古場より 左より)村井良大、ちあきしん

 

新しく夜神月を演じていただく村井良大さんは、芝居の経験が豊富で、若いカンパニーの中で頼もしい存在です。歌の表現力が素晴らしいので、早く皆さんに見ていただきたいです。オーディションを勝ち抜いた見事に月役を射止めた甲斐翔真さんはミュージカル界の次代を担う逸材です。ひたむきに稽古に取り組む姿勢には頭が下がります。エル役の高橋さんは、出会った瞬間「エルだ!」と思い、抜擢しました。独特な歌声は一度聴いたら耳から離れない魅力があります。無限の可能性を秘めた彼のエルにご期待ください。

 

稽古場より 甲斐翔真と音楽スタッフ

稽古場より 左より)髙橋颯、横田栄司

 

今回の新キャストで一番悩んだのは、抜群の歌唱力を持つ濱田めぐみさんが演じた死神レム役です。レムが2幕で歌うソロナンバー「愚かな愛」は涙なしでは観られない感動的なナンバーなので、絶対的な歌唱力を持つ女優を見つける必要がありました。悩み抜いたあげくに出た結論が、韓国キャスト版のデスノートでレムを演じてくださったパク・ヘナさんでした。ヘナさんはプレッシャーのかかる仕事を、勇気を持って引き受けてくださいました。日本語をしっかりマスターし、すでにリュークを演じる横田栄司さんとの芝居の息もピッタリです。韓国ミュージカル界を代表する女優のパク・ヘナさんの、魂を揺さぶる歌声を聴きにぜひ劇場にお越しください。

 

『デスノート THE MUSICAL』2015年/2017年 韓国プロダクション
パク・ヘナ(死神レム役)

 

海外に輸出することを目標に作り始めた本作ですが、幸運にも日本人キャスト版が開幕したわずか2か月半後に韓国キャスト版を上演することができました。実現までの道のりは簡単ではありませんでしたが、韓国ミュージカル界のスーパースター、キム・ジュンスさんが原作の大ファンだったことで、一気に実現に向けて話が前に進みました。ワイルドホーンさんもキム・ジュンスさんも、原作があってこそご一緒できたので、改めてデスノートを題材に選んでよかったと思っています。

『デスノート THE MUSICAL』2015年/2017年 韓国プロダクション
キム・ジュンス(エル役)


デスノートの原作は世界中で読まれていますので、将来的にはアジアだけでなく、ヨーロッパ、アメリカでもいつか上演したいと思います。2017年に東京・大阪で上演されたミュージカル「ビリー・エリオット」は世界中で上演されている大ヒット作品ですが、ロンドン初演2006年から10年以上経ってようやく日本語版の上演が実現しました。トニー賞で10冠を獲得した作品でさえそれだけの時間がかかっているわけですから、ミュージカルを海外にライセンスするということは一筋縄でいかないということはもう覚悟しています(笑)。だから10年かかっても、30年かかっても、世界中にこの作品を広めたいです。僕の夢はデスノートTHE MUSICALのシンボルであるりんごのデザインを世界中の人が見たら、「あ、デスノートのミュージカルだ!」と連想してくれるようになることです。レ・ミゼラブルのコゼットのイラストのように。そのための第一歩として、今回の新生デスノートを一人でも多くの方に観ていただきたいと思います。

 

 

 

 

★『デスノート THE MUSICAL』プロデューサーコラム連載一覧★

第一回「海外に輸出できるミュージカルを」

第二回「NYでのワークショップ、そして感動の初日」

最終回「なぜキャストを全員変えたのか」

 

(C)大場つぐみ・小畑健/集英社

DeathNote Korean Production CJeS Culture, Inc.
@Tsugumi Ohba, Takeshi ObataShueisha Original Production by HoriPro

 

 


 

【公演概要】

デスノート THE MUSICAL


音楽:フランク・ワイルドホーン  
演出:栗山民也
作詞:ジャック・マーフィー    
脚本:アイヴァン・メンチェル

出演:
村井良大 甲斐翔真 髙橋颯
吉柳咲良 西田ひらり
パク・ヘナ 横田栄司 今井清隆 ほか

<東京公演>
期間:2020年1月20日(月)~2月9日(日)
会場:東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
主催:日本テレビ、ホリプロ
後援:TOKYO FM、WOWOW
企画制作:ホリプロ
※静岡、大阪、福岡公演あり

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