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「これを観ずして人生を終えてはいけない!」~大貫勇輔×永野亮比己『ビリー・エリオット』オールダー・ビリー対談~

  • インタビュー

2020年7月16日(木)

※本インタビューは、東京公演一部中止発表前/稽古開始前の3月初旬に実施致しました

日本演劇界の話題をさらった衝撃の初演から3年、2020年9月に『ビリー・エリオット』が待望の再演を迎える。主人公ビリーが大人になった姿である“オールダー・ビリー”は、大貫勇輔と永野亮比己のWキャスト。2011年に初めて共演して以来、良き仲間でありライバルでもあるというふたりに、意気込みや作品の魅力を語ってもらった。

 

取材・文/町田麻子


 

バレエダンサーにはできない表現を

――まずは今回、おふたりが『ビリー・エリオット』再演に出演されることになった経緯を教えてください。

大貫:僕は初演から参加させていただいていますが、こんなに素晴らしい作品だから再演されるに違いないと確信してました。そして、再演されるなら絶対にもう一度やりたいと思っていました(笑)だから公演が終わってからもずっとバレエレッスンを続けていたんです。

永野:僕は残念ながら初演を観ていなくて、作品のことは映画でしか知らなかったんですが、オーディションを受けてみないかと声をかけていただきまして。

大貫:オーディションって、今回はどんな内容だったの?

永野:色々ともりだくさんだった(笑)。3時間くらいあったのかな?

大貫:じゃあ初演の時と一緒だ。じっくり見てくれるオーディションだよね。

永野:うん。でも受かった時は、僕でいいのかな?という不安も感じましたね。僕はバレエを始めたのが遅かったですし、最近の活動もミュージカルが中心ですから。

大貫:それは僕も一緒。でも僕は、バレエダンサーにはできない表現もあると思っていて。

永野:うん、今では僕もそう思ってる。勇輔とは境遇が似てるところがあるから、今回こうやって同じ役を演じられるのが本当に嬉しいし、いい刺激になるだろうなと思います。

大貫:似てるところも多いけど、ダンサーとしての質感は全然違うから、面白いWキャストになりそうだよね。僕も、亮比己と一緒に稽古するのが楽しみです。


――オールダー・ビリーは、少年ビリーの理想の存在、といった役どころです。演じる上で、どんなことが大切になってくると思われますか?

永野:ミュージカルライブ版の映像を観て思ったのは、“裏方”という言い方が合ってるか分からないですが、少年ビリーをどれだけ華やかに見せてあげられるか、なのかなと。自分のことは二の次、でもやるべきことはきっちりやることが大事という気がしています。

大貫:僕は初演の時から、まずは僕自身がビリー役の少年たちから尊敬される存在でありたい、と思っていて。だから稽古場でも、あまり仲良くし過ぎず、いい距離感を保つことを意識してました。子どもの演技には、普段の心理みたいなものが大きく影響すると思うんです。

永野:分かる。僕も子どもと一緒に舞台に立ったり、ダンスを指導したりする中で、大人が空気を作ってあげることの大切さをいつも感じるから。そういうことだよね?

大貫:そうそう。子どもってクリスタルみたいなもので、周りの状況が本当にきれいに反映されるんですよ。大人になるとそのクリスタルが濁ってくるというか(笑)、自分の色になるから、状況が変わってもブレなくなるんですけど。だから僕は、そういうところを大事にしたいですね。


――オールダー・ビリーの登場シーンは、音楽も振付もとりわけ印象的です。

永野:本当にそうですね。エルトン・ジョンのエネルギッシュな楽曲たちのなかに、いきなりポーンって、クラシックの名曲中の名曲が流れてくる。すごくゾワっと来るシーンです。

大貫:やっててもゾワっと来るよ。暗闇の中に椅子を持って出て行って、印を探して椅子を置いて、椅子を回し始めると照明が入る、あの緊張感はすさまじい!(笑)

永野:うわぁ、もう緊張してきた(笑)。振付だけでも難しいのに、それを椅子を回しながら踊るって…。バレエのポジションのことばっかり意識してたら、椅子が止まっちゃわない?

大貫:うん、でも椅子に気を取られてたらつま先が伸びない(笑)。本当に大変なんだよ!

永野:
それをやり遂げた勇輔、本当にすごいと思う。バレエダンサーの方だったら、ポジションのことは多分、意識しなくてもできると思うんですよ。でも勇輔は、そうじゃないわけだから。


大貫:
延々と練習してたからね。亮比己とこの大変さを共有できると思うと嬉しいよ(笑)。


永野:
話を聞いたら怖くなりましたけど(笑)、練習あるのみだと分かったので地道に頑張ります。



“人生を変えるミュージカル”の本当の意味


――お二人ともオールダー・ビリーだけではなく、アンサンブルとしてほかの役も演じられます。経験者の大貫さんから永野さんに、楽しみやご苦労など伝授していただければと。

永野:ぜひお願いします(笑)。

大貫:何かなぁ…《ソリダリティ》がめっちゃキツい、とか?(笑)

永野:あれは映像で観てもキツそうだった!(笑)

大貫:あそこは本当、いつ呼吸するんですかって感じですね(笑)。セリフを喋るバレエダンサー役も、僕は楽しかった。衣裳さんから「股間に着けてください」ってパットを渡された時は、初めてだったからびっくりしたけど(笑)。

永野:そんなの着けるんだ!(笑) それは僕も初めての経験ですね、バレエダンサーの方はいつも着けてるのかもしれないけれど。

大貫:あと楽しいというか、演じられるのが嬉しいのは最後のシーンの炭鉱夫。曲がめちゃくちゃいいし、ハモリもすごく心地良くて、グッと来るものがありますね。


――演じられる役柄から離れて、『ビリー・エリオット』というミュージカルの魅力についてはどう感じていらっしゃいますか?

大貫:僕にとってはもう本当に、人生を変えてもらった作品で。初演の時はビリー役が5人いたんですが、最初はバレエが得意な子、お芝居が得意な子と特技が色々だったのに、みんなどんっどん何でもできるようになっていったんですよ。その姿を見ていたら、自分が無意識のうちに「僕はダンサーだから、歌とかお芝居はこれくらいでいいや」と思っていたことに気付かされて。“思っていた”というか、それは本当に無意識のことで、自分では努力してるつもりだったんですが、彼らに比べたらまだまだ足りないと深く気付けたんです。そこから努力の質が変わって、何事にも覚悟を持って臨むようになりました。覚悟を決めれば人は何でもできるんだって、ビリー役という責任と重圧に向き合い続ける少年たちが、僕に見せてくれたんです。

永野:それって、この作品のメッセージそのままだよね。

大貫:本当にそう。だから僕は、『ビリー・エリオット』は何も考えずに観ても素晴らしいけれど、演じる少年たちの人生を想像して観ることで、2倍も3倍も感動すると思っています。何もできなかった子が、バレエもタップも歌もできるようになるって本当にすごいこと。千秋楽、僕は泣いちゃいましたからね。

永野:そうか、演じる子どもたちがビリーと同じように努力してるから、あんなにリアリティに富んでるのか。今の勇輔の話を聞いて、「このミュージカルは、人生を変える――」というキャッチコピーの本当の意味が分かった気がします。夢があるけどリアルな作品なんですね。


――では最後にひとことずつ、ウェブサイトをご覧の皆さまにお誘いのメッセージをお願いします!

永野:『ビリー・エリオット』は、幅広い世代の方が共感できる作品だと思います。ビリーの夢が主軸にはなっているけれど、最初はその夢を否定していた大人たちが、だんだん受け入れて応援するようになっていく過程も見どころ。そしてビリー役の4人は、きっと初日が開けてからも千秋楽まで成長し続けていくと思うので、ぜひ何度も観ていただきたいですね。

大貫:僕はこの作品をロンドンで初めて観た時、一幕で立てなくなるほどの衝撃を受けました。「やっぱ海外ってすごい!子どものレベルが全然違うぜ!」と思ったんですが(笑)、初演の製作発表で日本のビリーたちのパフォーマンスを初めて見た時、ロンドンを超える感動をもらったんです。日本語だから、言葉がよりダイレクトに伝わってくるんですよね。これを観ずして人生を終えちゃいけない作品だと思っているので、たくさんの人に観てもらえることを本当に願っています。

 

大貫さん、永野さんにお答えいただいた「12の質問」はこちら!

 


【公演概要】
Daiwa House presents
ミュージカル『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』

脚本・歌詞:リー・ホール
演出:スティーヴン・ダルドリー
音楽:エルトン・ジョン

【オープニング公演】2020年9月11日(金)~14日(月)TBS赤坂ACTシアター
【東京公演】9月16日(水)~10月17日(土)TBS赤坂ACTシアター
【大阪公演】10月30日(金)~11月14日(土)梅田芸術劇場 メインホール

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