ホリプロステージ

Follow Us On

  • LINE
  • Youtube
  • Twitter
  • Instagram
  • Facebook

ホリプロチケットセンター

03-3490-4949

10:00〜18:00(平日)/ 10:00〜13:00(土)/
定休日(日・祝)English

ホリプロステージ

チケット購入

PICK UP

特集・ピックアップ

舞台『アジアの女』吉田鋼太郎・石原さとみ・山内圭哉 撮影レポート

  • レポート

2019年4月26日(金)

演出を吉田鋼太郎、主演を石原さとみが務める舞台『アジアの女』が9月6日(金)からBunkamuraシアターコクーン(東京・渋谷)にて上演となります。本公演のビジュアル撮影の模様をレポートします。

 

取材・文・撮影/大宮ガスト


『アジアの女』は劇団・阿佐ヶ谷スパイダースの主宰として、話題作を次々と世に送り出している劇作家、演出家の長塚圭史が2006年に書いた戯曲。大災害によって壊滅した町を舞台に、被災地でひっそりと暮らす兄妹を取り巻く人間模様が描かれる。出演には演出を兼ねる吉田鋼太郎のほか、石原さとみ、山内圭哉 、矢本悠馬、水口早香が名を連ねている。

 

今回、密着したのは吉田、石原、山内の撮影現場。スタジオでは、撮影が始まるまで吉田と山内が和気藹々と談笑していた。
二人が初めて共演したのは長塚が率いる阿佐ヶ谷スパイダースの舞台であったそう。二人の慣れたやりとりから、すでに親密な関係であることがわかった。その後、石原が現場入り。吉田と山内を見つけるや「わぁ〜!」と歓喜の声をあげて手を振り、再会を喜んでいた。

ビジュアル撮影は吉田鋼太郎からスタート。赤のジャケットにVネックと風通しのいいラフな印象の衣裳を着た吉田は、カメラに向かって真剣な眼差しを向け、時におどけた表情を浮かべる。吉田が演じるのは一ノ瀬という、筆が進まない作家の役である。

 

後のインタビューで、吉田は自身の役について「崩壊した世界を描く上で、作家という役があるのはどんな意味を持つのか考えて演じたい」と語っていた。物憂げに佇ずむその姿に、人物の輪郭が見えるようであった。

石原さとみの衣裳は赤と白のグラデーションカラーが印象的なオフショルダーのロングドレス。麻希子という半壊した家に住み続ける兄妹の妹役を演じる石原は、役について「ずっと揺れてて、危なかっしくて、慈愛に溢れているけど、尽くすことで自尊心を保っているような……、白黒はっきりとしない不安定な人物」とコメントしていた。石原の表情や衣裳から、心もとない多義的な人物のニュアンスを受け取ることができた。メインビジュアルでの石原の表情にぜひ、注目してほしい。

石原演じる麻希子の兄で一ノ瀬の元担当編集者・晃郎役を演じる山内圭哉は、本を読んで物思いに耽るカットや、宙をぼんやり見上げるカットが撮影された。独特の緊張感を纏う山内の撮影風景を見ていて、舞台上で山内はどんな存在感を放つのかとても気になった。

 

個人カットの撮影が終わると、予定にはなかった吉田、石原、山内のスリーショット撮影をすることに。山内と共演経験のある石原は、2人に囲まれ終始にこやかな表情で、シャッターが押される合間を見計らって、嬉しそうに話しをしていた。

スリーショットを撮り終え、3人の撮影は終了した。その後に撮影された矢本悠馬、水口早香のビジュアルを加えて、キービジュアルが作成された。

撮影に密着した3人と矢本のコメントを最後に紹介したい。

 

吉田鋼太郎(演出・出演)

-本作での演出の狙いは?

この芝居は災害にあった街で暮らす兄妹の話なのですが、見る人によって解釈が異なる作品になるんじゃないかと思います。人によっては“再生へ向けた復興の話”にも見えるだろうし、もしかしたらその逆にも見えるかもしれない。はっきりとしたテーマをみなさんに理解していただくための芝居ではないので、作り手としては非常にハードルの高い作品だと思っています。ただ、演劇を見るのが初めての方も多くのものを持ち帰れる作品にしたいと考えているので、『長塚作品にしては分かりやすかった』といわれるような演出をしたいと思っています。(笑)

-主演の石原さとみさんについて

滑舌はいいし、声は出るし、華はあるし、お芝居は的確だし、日本が誇る素晴らしい演技派女優ですよね。なので、アイドル的な役回りではなく、“石原さとみ”にしかできないお芝居をしてもらいたいし、演出家としてはそういう芝居をさせてあげたいと考えています。基本的に、演出家というのは枠組みを決めるだけで、あとは俳優さんが考えて人物を立ち上げていくものだと思っていますし、そういうことができる俳優さんが集まった座組になっています。石原さんをはじめ、それぞれが作る芝居を期待していてください。

-自身の役について

僕の役は作家の役なんですよね。なので、崩壊した世界を描く上で、作家という役があるのはどんな意味を持つのか考えて演じたいと思っています。しかしまあ、なかなか深い設定の話を作る男ですよね、長塚さんというのは(笑)

-お客様へメッセージ

『アジアの女』というのは長塚くんが2006年に書いたお話で、日常がひっくり返された後、人はどうするのかということを問いかけるような作品になっています。現代の私たちにとっては、深刻なテーマの話ではありますが、演劇的なオモシロが詰まった戯曲でもあります。会話は抜群だし、人物の設定もいい。いろんな魅力が詰まった作品を、芸達者の出演者によってお届けするので、とても貴重な時間を体験できるのではないかと思っています。

 

石原さとみ(主演)

-今日の撮影を振り返って

キャストの方々に会って、あらためて舞台が始まるんだなって思いました。時期的にはまだなんですけどね(笑)。先ほど、鋼太郎さんと圭哉さんと並んで写真を撮ったのですが、3人の奇妙な絵面に笑えて(笑)。なかなか見ることのできない、贅沢な体験をお客様にお届けできそうだなと思いました。

-吉田鋼太郎さんの演出について

撮影の合間に、鋼太郎さんから演出についてや稽古について、いろいろお話を聞かせていただき、情熱が込み上がるような言葉をたくさんかけていただきました。また同時に、俳優として発見したいものや、足りない部分が見抜かれているような気もしたので、努力が報われる舞台になると思っています。

-戯曲の魅力は?

光を求めて崩れていくところに、人間的なものを感じました。事実ではなく行間を想像しなくちゃ成立しないような、余白の多い作品だと思っていますし、その余白の可能性に俳優として惹かれています。

-自身の役について

ずっと揺れてて、危なかっしくて、慈愛に溢れているんだけど、尽くすことで自尊心を保っているような……不安定な人だと思います。やっぱり余白のある人ですよね。

-お客様へメッセージ

私はずっと……、少人数の群像劇で、会話劇で、舞台ならではの想像力を掻き立てるような作品に参加したいと思っていました。だから、『アジアの女』は念願の企画。演劇にはさまざまなタイプの作品があると思いますが、この作品は余白をお客さんと一緒に埋めていくような、小さくて高密度な演劇だと思います。なので、私を映像で知った人も、今回を機に“余白のある演劇”をお楽しみいただければと思っています。贅沢で最高のキャストでお届けするので、ぜひお越しください。

 

山内圭哉

-吉田鋼太郎さんについて

僕が初めて鋼太郎さんと共演したのは、偶然にも長塚が主宰する阿佐ヶ谷スパイダースの『悪魔の唄』という作品だったのですが、鋼太郎さんは最初の本読みから120%のパフォーマンスで、この人ともっと芝居をしたいと思わせてくれるような姿を見せてくれる尊敬する俳優さんです。私生活では一切尊敬していませんが(笑)。それからも何度か共演しましたが、その度に鋼太郎さんともっと芝居したいなって思うんですよ。そんな、鋼太郎さんと共演できて、なんと演出も受けられるなんて、心から望んでいたことです。

-戯曲の魅力は?

長塚特有の退廃感というか、救いがあるのかないのかわからない感じが、とても面白いですよね。3.11の前に初演された作品なので、今はまた感じ方が違うんじゃないかなって思います。

-石原さとみさんについて

舞台でしかできないことをしたいと強く思っている俳優さんですよね。あんな、貪欲で好奇心あふれる女優さんって珍しいんじゃないかな。美しさだけでなく、汚さや悪さがある役も見たいなあと思っていたので、今回とても楽しみです。

-お客様へメッセージ

わかりやすいエンターテイメントじゃないかもしれませんが、ミニマムな内容だからこそ作れる濃密さと派手さがある作品です。演劇ならではの濃さを楽しんでいただければ。

 

矢本悠馬

-自身の役について

僕の役は石原さんと山内さん演じる兄妹に対して妙に世話を焼く人物なのですが、個人的には悲しい人なのかなって……。なかなか優しさが報われないんですもの(笑)。何食わぬ様子で狂っている役なので、お客さんに不気味な印象を与えられれば。

-お客様へメッセージ

舞台に出演させていただくのは久しぶりで、声が出るかなあとか不安はあるのですが、舞台を見慣れない若い方の窓口になれたらと思っているので、演劇を見るのが初めてという方も楽しんでいただけるように頑張ります!


<完成したキービジュアルがこちら>

ビジュアルテーマは「退廃的な世界にある神聖な場所」。

ひとり神聖な存在である女と、女との関係の中で混沌とした世界を見据えている4人の人物が入り混じった世界。女の精神を周りの現実が侵食していく。誰が正しいのか誰もわからない。すれ違う人間関係。

女がまとうドレスは女の精神の危うさを表し、人間のもろいの心を揶揄するようなガラスの破片と、それをつなぎとめる屈強な金属との不均衡さが作品世界を感じさせる。

アートディレクションは、現代装飾家・デザイナーとして活動する京森康平。
衣装・美術は、ファッションブランドFUGAHUMの山本亜須香。

 

◆京森康平 https://www.kohei-kyomori.com/  https://www.captain-utopia.com/
現代美術作家として、歴史やルーツを紐解くことで見えてくる、国境や民族間を越えた文化の響き合いを装飾絵画として表現。デザインスタジオ「CAPTAIN UTOPIA」設立しアートディレクターとしても活動。

◆山本亜須香 https://www.asuka-yamamoto.com/
(株)ヨウジヤマモトでオートクチュールラインに携わったのち、ファッションブランド「FUGAHUM」を立ち上げ世界各国にて展示・商品展開を行う。現在は衣装プランナー・デザイナーとして活動。


【公演概要】

舞台『アジアの女』

<東京公演>
期間:9月6日(金)~9月29日(日) 
会場:Bunkamuraシアターコクーン(東京・渋谷)
主催・企画制作:ホリプロ

※東京公演のみ

 

◆石原さとみ 公式HP公式LINE
2002年ホリプロタレントスカウトキャラバンにてグランプリを受賞。03年、映画『わたしのグランパ』のヒロイン五代珠子役でデビュー(第27回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞)。最新作に7月より主演を務める連続ドラマ『Heaven?~ご苦楽レストラン~』(TBS)が控えている。

◆山内圭哉 公式HPTwitterInstagram
中島らもが主宰する劇団リリパットアーミーを経て、2001年より「Piper」に参加。近年では「新ロイヤル大衆舎」を結成。NHK連続テレビ小説『あさが来た』やドラマ『獣になれない私たち』など映像作品にも多数出演。2つのバンドにも所属するなどジャンルを越えて活動。現在、劇団☆新感線『偽義経冥界歌』に出演中。

◆矢本悠馬 公式HPTwitter
2003年、『ぼくんち』で映画デビュー。NHK連続テレビ小説『半分、青い。』や『水球ヤンキース』、NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』、映画『君の膵臓をたべたい』など話題作品に多数出演。

◆水口早香 公式HPTwitterInstagram
小劇場を中心に多数の作品に出演。東京芸術祭2018『野外劇 三文オペラ』でのパフォーマンスが高い評価を受け、注目を集めた。

◆吉田鋼太郎 公式HP
1997年に劇団AUNを旗揚げ。演出も手がける。蜷川幸雄演出のシェイクスピア作品に多数出演。2017年、彩の国シェイクスピア・シリーズ2代目芸術監督に就任。『アテネのタイモン』を演出、主演も務める。読売演劇大賞優秀男優賞、紀伊国屋演劇賞個人賞、芸術選奨文部科学大臣賞受賞。

特集・PICKUP一覧に戻る