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ミュージカル『17 AGAIN』竹内涼真インタビュー稽古場レポート
2021年4月17日(土)
竹内涼真が満を持して初舞台に挑む。ザック・エフロン主演の大ヒット映画原作、ミュージカル『17 AGAIN』だ。
主に映像作品で活躍してきた竹内の、初挑戦への意気込みを稽古場レポートと共に紹介する。
(取材・文:三浦真紀/撮影:宮川舞子)
▼ミュージカル『17 AGAIN』
https://horipro-stage.jp/stage/17again2021/
東京公演日程:
2021/5/16(日)~6/6(日)
会場:東京建物Brillia HALL
S席:12,800円/A席:9,000円/B席:6,000円
(全席指定・税込)
\稽古場ダイジェスト映像公開!/
#1
映像とは違う新しい世界。今は本当に必死です。
ーー初舞台に挑まれる竹内さん、立ち稽古に入られていかがですか?
新しい世界が広がりすぎて最初は戸惑いましたし、自分が一番できないという状況なので、今は本当に必死です。表現したい根本的なことは映像の仕事の時と同じです。
ただ舞台では目の前で観ているお客さんに伝えるためにどんな表現方法があるのかを僕は全く知らなくて。映像の通りに演じていたら、周りとの温度差がすごくて、ただ普通にお芝居しているだけなのに舞台上ではすごく薄くなってしまう。それにはびっくりしましたね。
基本のテンションが映像とは違うというか、もっと押し出して行かないダメだなぁと感じているところです。
――他にも舞台と映像の違いはどんなところだと思いますか。
根本は同じだと思います。表現方法のニュアンスや見せ方、話し方の違いだけで、演じる気持ちの部分は一緒。
立ち稽古に入って全然違うと思ったのですが、それは僕が知らない世界だっただけで、気持ちで演じて伝えるのは一緒。相手の台詞を聞いて、そこで自分の中で生まれたものを台詞に乗せて表現する。舞台では体の中の循環やテンポ、放出の仕方が少し違うだけで、生まれるものは変わらないなと感じています。
ただし、本番になったらまた答えが違うかもしれない。劇場で舞台の上に立って、実際に客席にお客さんが座っていて、その前で演じるとなると。お客さんの反応で何かが変わるかもしれませんね。
――谷賢一さんの演出を受けたご感想は?
俳優と同じ目線に立って、そのシーンの気持ちをディスカッションしながら、1個1個丁寧に、親切に進めてくださるので、ありがたいです。みんなの意見を吸い上げながら作っていく感じで、どこかで自分のアイディアを出して、少しでも作品を良くしたいという気持ちになりますね。
稽古の過程としては、まずディスカッションから始まって、次に本読み。そして「やってみよう!」と最初は俳優が自分のイメージで自由に演じました。それを色々と変化させて、どんどんブラッシュアップしていく流れです。
#2
舞台上で止まるのが怖いんです。
――今、苦労していてこれは課題だと思うことは何ですか。
いっぱいありすぎます。
一つ挙げるなら、僕は舞台上で止まるのが怖いんです。例えばドラマとか映画では寄ってくるカメラにタイミングを合わせることはあります。でも、座っている、相手の話を聞く、何かを見ているというような時でも、常に滑らかに感情を作って動いています。
普段の生活でもそうですよね。でも舞台だと止まる瞬間があって、それが本当に怖くて。確かに考えてみたら、自分が観劇している時には舞台でバーン!と決めている瞬間は楽しみの一つで、ウワーッと盛り上がるところでもあります。こういう表現の仕方こそ伝わるのだと自分の体に染みついてきたら、もっと楽しめるようになるでしょうね。
――歌は稽古前からレッスンしていらっしゃいましたね。実際にお稽古で歌ってみていかがですか?
手ごたえは感じています。製作発表の時の何倍も。
ただし、自分の中にデータがないから、正解がわからなくて、歌唱指導の先生に言われたことを吸収して、本番までにこれでいける!と確信できるようにしたいです。この稽古を噛み締めて楽しめたら一つ世界が広がるだろうなぁという、出口みたいなのがある感じはしますが、この出口に辿り着けるかどうか、今はまだいっぱいいっぱいでわからない。もうちょっとという気がするんですけどね。
▼製作発表レポートはこちら
竹内涼真が歌い踊る!初舞台&初ミュージカルに向けて 着実に進化中『17AGAIN』製作発表レポート
――音楽はどんなテイストですか。
ミュージカルだと、聴いていてこれは難しいという曲もありますが、この作品の楽曲は今のポップスやロックの延長線上にあるように馴染みやすい雰囲気で、耳に入ってきやすいです。
全体的に、僕が出ていないシーンの音楽も含めてすごく聞きやすい。だから観客の皆さんは乗れるんじゃないかなぁ。
今、僕の頭の中は始終ずーっとこの音楽がぐるぐる回っていますね。
#3
心に訴えかける物語。
――観客の皆さんには『17 AGAIN』を通して、どんな体験をしていただきたいですか。
僕はミュージカルって、もっとシリアスなものというイメージだったんです。でも『17 AGAIN』は笑えます!
キャスト全員がいろいろと振り切ってやっているので。個性が強い、テンションの高い人たちが続々と出てきて、そこに僕が演じるマークの本気の真面目なお芝居も入ってくる。コメディだけど感動できて、ちゃんと心に訴えかける物語でもあるんです。ある意味、枠にはめたくないくらい。
大いに笑って、同時に切なさも苦さもあり、きっと最後には感動しちゃった!と、スカッとした気分で、劇場を後にしてもらえるミュージカルになったらいいなぁと思っています。
稽古場レポート
まず稽古場で驚いたのは、いきいきと動き、感情を発露する竹内の姿だ。初舞台とは全く思えないくらい、堂々とした存在感を放っている。芝居に対する熱が並大抵ではないのが伝わってきて、よく舞台に挑戦してくださった!と生で演じる姿を見られる喜びを予感した。
興味深かったのが、1幕ラスト近く、バスケのシュート練習をしているアレックスをマークが見ていて「大した腕前だ」というシーンだ。
バスケのリングのもとに、演出の谷、竹内、桜井、福澤が集まった。アレックスがどう動いたらこの台詞に繋がるのか、バスケ経験者の桜井が、レイアップシュートや回転ドリブル、ドリブルでの相手の抜き方など数通りの見本を見せた。
「シュートよりドリブルのほうが上手く見えるかな?」と桜井。すると竹内が「じゃあ僕がディフェンスしようか」と、さあ来い!と言わんばかりにアレックス役の福澤の前に中腰で立った。それを福澤が回りながら抜き、シュート。一気に場面がリアルになったのに目を見張る。
このように、この稽古場ではそれぞれがアイディアを出し合いながら、0から場面が作られていく。ある程度動線や輪郭が決まったミュージカルが多い中、ゼロから立ち上げる様子がとても演劇的。これは谷のやり方であり、世界初演だからできることでもあるだろう。
またマークがアレックスに、マギーはどうしているのかと聞くシーン。
マークが「偉い子だ」と独り言を呟くところでは、谷が「これは深みのある台詞。感動とともに、自分が父親としてマギーに会えない寂しさがこもっている」とアドバイス。竹内は頷くと、この一言をその場で何度も繰り返し、感情を込めていった。これは感動パートかと見ていると、その流れでスタンと一緒にいると聞いた時の竹内は「だめだ!だめだ!」と世界中に鳴り響くような大声で叫び、稽古場は大爆笑!そりゃあの悪ガキのスタンと部屋で二人きりなんて、パパは焦るよね…。スタン役の有澤も苦笑いだ。
別日に一幕の粗通しを見ると、実に勢いとパワーに満ちた作品になりつつある。何より現代的でポップス調の音楽が素晴らしく、そこに俳優たちの熱が乗って、この世界が豊かに広がる。
主演の竹内は前述の通り、まさに主役の貫禄。妻スカーレット役のソニンはこれまでと少し違うイメージの役だが、しっかりと物語の軸になり、美しいソロでは抒情的な歌声を聞かせてくれる。
娘マギー役の桜井日奈子は反抗期真っ只中という揺れ動くティーンエイジャーを好演。息子アレックスの福澤希空はまさに等身大で、そのままの初々しさが役に合う。高校のキングでマギーの彼氏スタン役の有澤樟太郎は、二枚目ながらコミカルな役回りも得意そうで、マギーとのバカップルぶりは見所だ。
そしてマイクの親友でオタクのネッド役エハラマサヒロは何をしても器用で上手い。まず登場シーンから笑いが起きるオタクっぷりで、客席を湧かせてくれることだろう。
そして高校のマスターソン校長役水夏希は厳格でクール、モテてもなびかないかっこいい校長先生として君臨する。この鉄壁なガードが2幕でどうなるのかが楽しみだ。
作品はこの先、よりブラッシュアップしていくことだろう。無事に幕が開くこと、そしてこの作品を目撃できることを祈っている。
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【公演概要】
ミュージカル『17 AGAIN』
<キャスト>
マイク[マーク]:竹内涼真
スカーレット(妻):ソニン
ネッド(親友):エハラマサヒロ
マギー(娘):桜井日奈子
アレックス(息子):福澤希空(WATWING)
スタン(マギーの彼氏):有澤樟太郎
マスターソン校長:水 夏希
マーフィーコーチ/用務員:角川裕明
ネイオミ:安田カナ
ディーン:大原研二
岡田治己、小原悠輝、鯨井未呼斗、長澤仙明、松谷 嵐、松村桜李
熊澤沙穂、坂口杏奈、佐藤彩香、中西彩加、町屋美咲、森 莉那
スウィング:増山航平、倉橋愛実 (五十音順)
<スタッフ>
脚本:マルコ・ぺネット
作曲・作詞:アラン・ザッカリー&マイケル・ウェイナー
翻訳・演出:谷 賢一
訳詞:高橋亜子
音楽監督:長谷川雅大
美術:土岐研一
照明:原田 保
音響:山本浩一
衣裳:及川千春
ヘアメイク:宮内宏明
歌唱指導:林 絵理
振付:AKIHITO
稽古ピアノ:亜久里夏代
演出助手:河合範子
舞台監督:幸光順平
<東京公演>
期間:2021年5月16日(日)~6月6日(日)
会場:東京建物Brillia HALL
主催:ホリプロ キョードーファクトリー WOWOW
<兵庫公演>
期間:2021年6月11日(金)~13日(日)
ー6月11日(金)18:00
ー6月12日(土)12:00/17:00
ー6月13日(日)12:00
会場名:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
主催:梅田芸術劇場 兵庫県/兵庫県立芸術文化センター
お問合せ:梅田芸術劇場 06-6377-3800(10:00-18:00)
https://www.umegei.com/schedule/935/
<鳥栖公演>
期間:2021年6月18日(金)〜20日(日)
ー6月18日(金)14:00
ー6月19日(土)12:00/17:00
ー6月20日(日)12:00/17:00
会場:鳥栖市民文化会館 大ホール
主催:RKB毎日放送 インプレサリオ 鳥栖市 鳥栖市教育委員会 鳥栖市文化事業協会
お問合せ:インプレサリオ info@impresario-ent.co.jp
<広島公演>
期間:2021年6月26日(土)
ー6月26日(土)12:00/17:00
会場:広島文化学園HBGホール
主催:テレビ新広島
お問合せ:テレビ新広島イベント事務局 082-253-1010(平日10:00-18:00)
https://www.tss-tv.co.jp/event_information/engeki/17again.html
<名古屋公演>
期間:2021年7月1日(木)~7月11日(日)
ー7月1日(木)13:00/18:00
ー7月2日(金)12:00
ー7月3日(土)12:00/17:00
ー7月4日(日)12:00
ー7月6日(火)13:00/18:00
ー7月7日(水)12:00
ー7月8日(木)13:00/18:00
ー7月9日(金)12:00【貸切】
ー7月10日(土)12:00/17:00
ー7月11日(日)12:00
会場:御園座
主催:御園座 CBCテレビ
お問合せ:御園座 052-222-8222 (10:00-18:00)
https://www.misonoza.co.jp/lineup/
企画制作:ホリプロ
▼公式Twitter
https://twitter.com/musical17AGAIN